NIGHT SCRAPS

今 https://note.com/star_gazer_

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

詩について

網戸の隙間から、ご機嫌な風が吹いてくる。それはカーテンをそっと揺らして、埃を踊らせる。初夏と言われても疑わないぐらいの気温で、ベランダの先に見える緑がまぶしい。ときどき隣の部屋から笑い声が聞こえてくる。何の憂いも感じさせない陽気な笑い声だ…

ぽこぽこと、思考する(16)

・僕の大学には文学研究会みたいなのが無くて、結構つまらないなあと思っている。僕の中での「文学研究会」って、薄暗い喫茶店に革のソファ、テーブルの上にグラスと灰皿と本が並んでいるイメージなんだけど絶対違いますよね。グーグルで色々調べていたら東…

まだまだ僕は若いから

難しいことは全然分からない。数学の公式のあれこれは頭から蒸発してしまった。このところ、集中力の短さにうんざりしている。檻から出たライオンみたいに、一つの場所でじっとしているのに慣れないのだ。そんな感じで気まぐれに、YESと言ったりNOと言ったり…

まとめ(8)

まとめです。二月から春に向けて...。 1. しあわせ 留学に行けないもどかしさを生活感満載の文章で正当化。 r46abfcfd77x7me05se181.hatenablog.com 2.青春音痴 題は穂村弘さんの『世界音痴』から。いつまでも青春というものがよくわかりません。 r46abfcfd…

おいしいもののことをまた考える

昨日は張り切っておかずをたくさん作ってしまった。まいたけと人参のきんぴらと、大根とイカを煮たやつ、それに鶏のささ身と小松菜をバターで炒めたやつ。味の良しあしは一応おいておくとして、とにかく作る時間は至福だった。途中、指を怪我してすっごい痛…

夜も昼も

いま熱中して、ヴァージニア・ウルフの『自分ひとりの部屋』を読んでいる。おなじみの喫茶店でこの本を見つけて、すぐ手に取った。テーブルに置かれたアイスコーヒーのことを忘れるぐらい、内容に没頭した。グラスがじんわり汗をかき、テーブルを濡らした。…

町くらげ

ふと本屋に立ち寄って、目当ての雑誌がないことを確認してそこを出ると、外はもう薄暗くなっていた。遠くの空はかろうじて淡い青色をしていたけど、それさえ消え去りそうだった。侘しさを感じながら自転車に乗ろうとしたら、道に迷った男の人に話しかけられ…

忘れられないの

町に吹く空気が少し変わってから、大学のベンチで本を読むのが楽しかった。それは時にはマッカラーズの『結婚式のメンバー』だったし、サリンジャーの『フラニーとズーイ』や、『ムーミン谷の仲間たち』だったときもあった。後半の二つは読み終わっていなく…