おいしいもののことをまた考える

 昨日は張り切っておかずをたくさん作ってしまった。まいたけと人参のきんぴらと、大根とイカを煮たやつ、それに鶏のささ身と小松菜をバターで炒めたやつ。味の良しあしは一応おいておくとして、とにかく作る時間は至福だった。途中、指を怪我してすっごい痛かったけど。うう。

 昨日は新学期が始まり、久しぶりの授業だった。天気は雨。悲しい道を、傘をさして歩いた。車が水たまりを蹴り散らし、ばっと飛沫が立った。その道を歩いていった。教室に入ると誰もいなくて、そっと席に座った。それからのことはあんまり記憶にない。やっぱり英語はむつかしくて、先生が「これくらいはまあ分かると思いますが」と言った単語が全然分からなかった。歳は取ってもレベルは上がってないから、期待値ばかりが高くなって、もうお手上げなのだ。みんなが「若い頃にもっと勉強しておけばよかった」と言っている気持ちが分かったけど、若い頃にもきっとだめだったと思う。

 雨模様のまま教室を出ると、ぱっと眩しい日がさしていた。地面に散らばった粒々を太陽が照らしていた。変なの、と思いながらスーパーに向かう。昨夜考えたメニューを、頭の中でまた思い起こす。かごにどんどん食材を入れていく。ついでにチョコチップメロンパンも入れてみる。レジでお金を払って、家へと帰る。帰り道のことはあんまり記憶にない。やっぱり料理のことを考えていると周りの景色も、なんならどの道を通ったかさえ忘れてしまう。「もうちょっとキッチンがちゃんとしてたらなあ」と呟きつつ、ぐつぐつ、コトコト...、じゅわぁーっ...。

  いっぱいおかず作りたい!と思ったきっかけは、『きのう何食べた?』というドラマを見たからだ。たった料理を作るだけで幸せな気分になれるなんて、本当ツイてるなあ。お風呂あがり、Tシャツとパンツ。チューハイを飲みながらきんぴらをつまむ。これも幸せだ。どんな場所でも、人はそれなりに幸せは作れるんだろう(たぶん)。このままずっと好きなご飯ばかり作って生きていたい。や、何もしたくない。

いたちごっこ

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