ぽこぽこと、思考する(11)

人文学部で学んでいると言うと、「何してるの?」と訊かれることが多い。僕はどうしようもなくて「いろいろ」としか答えられない。文学や哲学、心理学や社会学なんかの幅広いことをやっているから、ときどき「何してるんだろう」と思う。結局、「何にも知らないんだなあ...」という途方もない気持ちにさせられて、疲れる。毎時間、分からないを味わうから、偉そうになる隙もない。

・お風呂に浸かると、ふと身体をつねってしまう。お腹の脂肪をむにむにと触ると、程よい痛さが妙に気持ち良かったりする。胸の脂肪もついでにむにむにしておく。太った。スポーツが苦手(というか、スポーツにまとわりつく「団結」とか「連帯」が苦手)だから腹筋はずっと割れないだろうし、スタミナはほぼ皆無なのだ。やだなあ。でも安野モヨコさんの『脂肪という名の服を着て』という作品を読んでからは、あんまり無理に痩せるのはだめだなと感じて、今もカントリーマアムを食べている(おいしい)。

・それにしても、脂肪の服はなかなか脱げない。あんなに着やすい服なのに、脱ぐとなったらとにかく時間がかかる。まず心の準備が必要だし、身の回りも変えていかないといけない。ああ、しんどいなあ。寝る前になったら絶対お腹すいちゃうのよ。空きすぎてお腹痛くなって「食べたい」という強い気持ちで眠れなくなる。いや、まあ、ふと手に取って口に入れちゃうよね、カントリーマアム。

・歳を取ってしまったからか、いろんな自分の状況をとにかく肯定しようとする自分がいる。これは仕方ないことだ、と。ポジティブではあるけれど、ちょっとした努力で改善できるようなことも「仕方のないことだ」と片付けてしまっているようで、不安になる。人々が頑固になる所以が少しわかった気がした。ああ、僕の地盤を何度も何度も揺らして、危なくしてくれる人が欲しい。「もっとこうしたほうがいいんじゃないの?」「君はそれでいいの?」と僕を静かに怒鳴ってくれる人が欲しい。と、ひとりぼっちで書いている。哀れだなあ。

 

 「ひとりぼっち」という言葉の語感が好きだ。「い」の音と「お」の音が繰り返される感じ。今日はここぐらいにして、眠ります。寝ても寝ても、ずうっと眠いや。朝が憎い。