POKKA POKKA

 扉を開けて外へ出るとすぐに、大きな音が轟いた。頭が真っ白になり、飛行機事故か?と思っていると、飛行機雲を流して5つの機体が遠くの空に消えていった。ただの飛行機ではない。自転車で町を走っていると、またあの音が響いて、周りの人も上を見上げている。大学に自転車を止め、近くの停留所で路面電車を待っていた。ふと空を見ると、輪っかを描いた飛行機雲が5つ、ところどころ交差していた。テレビで見た1964年のオリンピックの演出がまさにそれで、こんな時からご苦労様ですと思う反面、とても迷惑なのも事実だった。

 久しぶりに路面電車に乗り込んだ。夏休みの時期だから人が多く、あっという間に人であふれた。中学生くらいの女の子がポテチを食べていたり、キャリーバックを持っている人がいたり、見ていてかなり面白い。そうやって時間をつぶし、ちょうどいい場所で人の隙間を縫うようにして降りた。

 駅までだらだら歩いて、帰省のためにバスのチケットを買った。ふつうに歩いているだけで汗がでてくるし、喉も渇いてくる。グリルで焼かれる鶏の気分になって、ずうっとタオルで髪を拭いていた。ブックオフに立ち寄って、ぶらぶらと色々見ていたらちょうど欲しかったSMAPの『012 VIVA AMIGOS!』があって、すぐに買ってしまった(今、それを聴きながらこれを書いている。「Peace!」や「たいせつ」、「夜空ノムコウ」など良い曲がたくさんあって、僕は「言えばよかった」がいいなあと思っている)。

 本屋さんで「コーネリアスのすべて」やPOPEYEの今月号を立ち読みしたり、最近できた図書館を訪れたりした。小さな子たちが絵本を読んでいる、学生たちが勉強している、大人たちが窓辺の席でうたた寝している。こうした施設が人々の憩いの場や学びの場になっているのはいいなあと思いながら、小学生の男の子がパソコンでヒカキンを見ていて驚いた。やっぱり有名なんだなあ。

 歩いていると足がジンジンとあたかかくなってきた。この感覚は久しぶりで、微妙に痛いけど心地よかった。イヤホンからはフィッシュマンズの『宇宙 日本 世田谷』が流れている。彼らのことはよく知らないけど、佐藤さんの声と混沌としたサウンドが気持ちいい。帰りにミスタードーナツに寄って、オールドファッションとストロベリーとチョコを買って、また路面電車に乗って帰った。町を歩くのは好きだ。「あれ、この人さっき見たなあ」ということが割とあるし、コロッケを食べている人を見てついお腹が空いてくるし、楽しいことばかりでやすやすとお金が減っていく。禁欲を心掛けなければ。 

POKKA POKKA

POKKA POKKA

  • provided courtesy of iTunes