ぽこぽこと、思考する(3)

 ・父と話すことがほとんどない。大事な連絡も、母を介してしている。もともと父は無口なほうで、冗談なんかもあまり言わない。あと、父とは40歳くらい離れているのも理由の一つかもしれない。

 今週の木曜日から今日まで帰省していて、父といつも以上に話をした。うーん、質問したいことがいろいろと溜まっていたのかもしれない。ずっと気になっていたのは祖父のことだった。祖父は僕が生まれるずっと前に亡くなってしまっていたから、どんな人だったのか改めて聞いてみたのだけど、ほんとうに器用な人だったようだ。字や絵も上手で、踊りもできたらしい。あと、「幸せはたぶんどこででも感じることができるんじゃないか」という、なんでかわからないがそんな話も出た。同じ学生の中に、発展途上国の支援をしたいという人がいる。そんな人たちが語る発展途上国での暮らしは、いかにも悲惨で、毎日つらそうな絵が浮かぶけれど、きっとそんな暮らしにも幸せはあるような気がしているのだ。そう話したら、父さんも頷いてくれた。

 僕の両親は中卒で、ずうっと仕事をしながら僕を育て上げてくれたのだけど、僕を大学まで行かせてくれたのは本当に有難いことだと改めて思った。僕が大学に行ってなぜ学びが大事かを知っておくことで、もし僕に家族ができたときにそれを教えてあげられるだろうし、そうやって未来が受け継がれたらきっと社会全体がよくなる気がしている。これが、帰省して思ったあれこれです。

 ・最近気になっている映画、『君の名前で僕を呼んで』。四国では愛媛県しか上映していないので歯がゆい気持ちを抱えている。でもツイッターでいろいろ感想を聞いて、作品のすばらしさを間接的に味わってます。

 高校生のときの友達に腐女子がいた。それで初めて知ったのだけど、腐女子にも好き嫌いがあって、男同士がラブラブしていたらなんでもいいってわけじゃない。まあ、そうですよね。しかし、自分の知らないものに対してはどうしても偏見が生じてしまいがちで、それで困る人たちがいる。同性愛者の方々に対する偏見もあるだろう。普通に考えて、へトロにも好みがいろいろあるんだから同性愛者の人たちもそうなのは当たり前なのに、どうも勘違いしやすい。でもこの作品を観たらきっと、性別というものを遥かに越えた、瑞々しい恋心を感じられるような気がしている。まだ観たことないけど。

 最近、同性愛の小説を探しているけど、案外ないものですね。ネットで調べてみると『潮騒の少年』や『フロント・ランナー』という名前が出てきた。今まで読んだ本の中で同性愛っぽいのはなかったからなあ。『君の名前で僕を呼んで』の原作本が出ているからそれを読んでみたいところです。

 

君の名前で僕を呼んで (マグノリアブックス)

君の名前で僕を呼んで (マグノリアブックス)