NIGHT SCRAPS

life, solitude, words

夕涼み

 夏や冬など、暖かかったり寒かったりする時期に思うことだけど、適温というのがむつかしい。この季節だと、ついつい少し寒い設定にしてしまう。肌寒いのを感じて毛布にくるまっている自分の状況に、微笑んでしまう。あと、熱いお風呂に浸かったあとにアイスを食べるのが好きだったりした。

 昨日はお昼までたっぷりと眠った。夢の中はどこか図書館らしき場所で、いくつもフロアがあり、自分と同じ歳ぐらいの学生たちがそこにあふれている。おそらく授業が行われているのだろう。みんな席に座って先生の話を聞いている。そこで僕はなぜか、どこに行くべきか迷って走り回っている。ようやくたどり着いたときにはもう授業は終わっていて、教室の前には(たぶん出席を確認するための)プリントが置いてある。それを取ろうとした僕を、大柄な女の子が「早く来なかったあなたが悪いんでしょう!」と叱りつけた。夢の中で叱られるとは思っていなかったから、その部分が強烈に焼き付いている。

 起きると激しい喉の渇きを感じて、ボトルの水をごくりと飲みほした。ぼんやりとした頭で納豆ご飯を食べ、洗濯をした。空は予報とは違って快晴だった。気がつくともう午後四時を回っていて、ふと出かけたい気分になった。週間予報だと、明日には雨が降るようだ。

 夏の夕方は、冬と比べて遅めで、そして一瞬で暮れていく。外で飛び出すと、やっぱり暑いけれどそれ以上に風が涼しい。自転車を漕ぎながら、緑や水が揺れているのをちらりと見ていた。本屋さんで暇をつぶしたりして、時計を見たら六時。だけど空はまだ健やかな青色だった。缶コーヒーを買って飲み、冷たいのが身体をずくずくと落ちていくのを感じた。ツタヤで雑誌を立ち読みして、ハンバーガーおいしそうだなあとお腹を空かせて、そろそろ帰るかとまた外に出た。うーん、どの道を通って帰ったかな。覚えているのは、自転車でどこかへ向かうお母さんと後ろに乗っている男の子。コンクリートのちょっとしたスペースで、自転車でぐるぐると回っている女の子、花を握って歩く別の女の子(その子の姉妹かな)、それを眺めるお父さんらしき男性。ふと上を見たら、空がどこまでも高い高い場所にある気がした。

 きれいな夕焼けだと思って写真を撮った数分後には空が薄暗くなっていたから、ほんとに黄昏はあっという間だ。だから好きだし、うつくしいなと思う。黄昏で思い出すのは、高校の帰り道、ちょうどその時間帯だったから、川沿いを通るときには水面に反射するオレンジを見て感慨に耽ったりしていた。

 帰ってきて、暑いなと冷房の温度を下げたらすぐに肌寒くなって、また元の温度に戻した。28℃にしても結構ひんやりするから、設定が割とむつかしい。でも肌寒い部屋でちゃんぽんを食べたりするのも、粋だったりするのだ。

笑いとばせ

笑いとばせ

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