ねむれメンヘラ

 ときどき、自分がメンヘラのように厄介な存在になる。『山月記』では李徴が虎になったけれど、僕はメンヘラになるのだ。普段はぼぉーっとしているのに、そんな夜になったら承認欲求は肥大して、ひたすら満たされてないことへの恐怖感でいっぱいになる。誰かを犠牲にしたり、依存したりすることを考える。でもそれは駄目だと分かっているから、ただ一人で噛み殺す。

 NHKのドキュメンタリーで「無縁社会」に関するものをよく見るけど、日に日にそういうのを感じる。出会い系のアプリが増えているのも人気があるのもなんとなく分かる。わざわざそんなアプリを使ってまで...と思うけど、確かに人と出会うのはむつかしい。

 今までの人間関係をいろいろと煩わせてきたのもこの「メンヘラ」だ。嫉妬深さや粘着質な部分、底知れないウザさで困らせてきた。これ以上誰かに迷惑をかけるわけにはゆかない。メンヘラを永遠に眠らせておくためには、一人っきりでいるしかないんだ。だけどそれは氷河期の中で生きていくぐらい困難なことで、人の手は何より温かい。「メンヘラ」の構造はあんまり分からないし、朝になると真人間になっているからどうしようもない。

 メンヘラ現象は、頭をうんうんと働いているときふと起こるものかもしれない。色んな課題を前にして延々「どうしよう」と焦っていると、ちらりと見える誰かの幸せが欲しくなってしまう。あの人は本当に何にもしてなさそうなのにあんなに幸せそうで、自分は本当に何にもなくてほとほと悲しい。もしかしたら、普段からそういう嫉みは小さいながらも感じていて、蓄積されて溢れたその瞬間「メンヘラ」になる(のかな)。

 いつの間にか誰かに正直な気持ちを吐露することができずに、ここで吐き出している。生ごみが腐ったみたいな臭いでいっぱいだけど、ごめんなさい。たぶん今はメンヘラじゃないと思うけど、またそんな症状が出たら、すぐ寝ることにする。うん、やっぱりこうなってしまったのは、自尊心と羞恥心、そして怠惰が原因なんだろうな。いつからこんなに取りこぼしてしまったんだろう。本当に。

本当

本当

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