休日

 ただ飯食って寝て、たまにこうして文章をひねり出す生活がずっと続けばいいのにと思う。料理しているときの、ぽっと自分がいなくなる感覚も一生続いてほしいな。自分の作ったカレーを食べて(まあまあだな)、全然知らないアメリカの30分ドラマを流し見しながら、奥田民生を聴く。十分すぎる休日だ。

 大きな夢とか、立派な大人とか、どこの企業のなんという人が考え始めたんだろう。散歩していたいだけなのに、いつの間にやら持久走になり、今ではハードル走に変わっている。息切れしながら、なんでこうなったと考える。周りばかりが勝手に大きくなって、自分はというと二度寝の気持ちよさに甘えている。布団の中のぬくぬくに足を取られて、目が覚めてやっと今まで夢を見ていたと気づく。ついでに涎にも気づく。

 医療やなんかが発展して、100歳ぐらいまで生きられるようになった。でも100歳まで一体何をするんだろう。いや、長生きしている人を批判している訳じゃなくて、(あくまで自分の話で)自分の老後を想像するとどうも暇そうなのだ。きっと、春だなあと思ったら秋だったわ、ということが起きているだろう。それはそれで楽しめるのかな。そこまで長く生きているとはあんまり考えられないけれど。

 だらだらしたい日には、奥田民生の歌が一番合う。「頑張れ」とか言う音楽はそれはもうたくさんあって、ほとほと疲れるんだけど、「休もう」と言ってくれるのはたぶん奥田民生ぐらいだ(他に言っている人がいたら、ぜひ教えてほしいな)。一生懸命に、お金をかけて「休もう」と歌っているんだから、憧れる。そうだよな、充分休んでから行こう。いちいち道草して行こう。ぱっと晴れた休日には、昼ぐらいまでたっぷり寝て、ご飯食べてぶらぶら散歩して、それからちょっとだけ頑張る。その後には...何しようか。まあいいや。肩の力を抜いて、床を背泳ぎで泳げばいい。休日ぐらい、こういうオチのない話を書いたっていい。あとはいい音楽に任せるのだ。

休日

休日

  • 奥田 民生
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes