ずっと眠っていたいんだ

 コーネリアス小山田圭吾)が、ジョニー・マーと一緒に写真に写っていた。

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 どういう関係性だろうと一瞬考えてしまったけど、小山田さんは若い頃からザ・スミスのファンだった。スミスのファーストが出たときに、高校のクラスメイトの家に遊びに行くとそこに小沢健二さんもいて話をするようになり、しばらくして「スミス買っちゃった」と言う電話がかかってきたらしい。そこからフリッパーズ・ギターが結成されたのだから、スミスが二人を結びつける一つの糸だったと言える。

 スミスのファーストは僕のお気に入りだ。「The Hand That Rocks The Cradle」や「This Charming Man」、「Still Ill」などが入っていて、瑞々しいマーのメロディにモリッシーの歌詞が刻まれている。モリッシーの詩集が欲しいなと思っているのだが、中古で買うしかなく、しかも値が張っているため、手が出せないでいる。モリッシーの良さは、陰鬱とした心情を巧みな言葉遣いで表していることで、「ずっと眠っていたいよ、働きたくなんかないさ」というメッセージを何十年と繰り返しているのだ。モリッシーの一貫性にはぞくぞくする。

 モリッシーの歌っている姿は、どこか魅せられる。胸元が大きく空いた服を着て、花束をぐるんぐるんと振っている。踊っている部分は岡村靖幸にも似て、気持ち悪さとかっこよさと両方を感じる。ミステリアスでエロティックで、やっぱり少し気持ち悪い。ついこの間、のんちゃんがスミスのTシャツを着ているのをツイッターで見かけ、アマゾンでスミスTを買ってしまった。明後日届く予定だ。多くの音楽作品はTシャツにした途端「Tシャツにプリントしたやつ」になってしまうけれど、スミスはなんだかかっこいい。そして何より、UKのロックシーンで「働きたくないよ、英国は僕の国なんだから生活を保障するべきだろ、僕だって他の人と同じように愛されたいよ」というスタンスを貫き、それがカリスマ化しているのは本当に素晴らしい。ある意味ニートの神様なのかもしれない。

 ジョニー・マーのフジでのステージを観ていたのだけど、スミス曲をかなりやってくれて嬉しかった。Youtubeのチャット欄で「ノエルが尊敬している人だよ」という言葉を見かけて少し悲しくなったけど。


Morrissey - Everyday Is Like Sunday