ぼくの好きな音楽 Vol.2

 今日は、小沢健二さんのことを話そうと思う。最近、キリンジオリジナル・ラブなどの音楽をよく好んで聴いている。でもそれはたぶん「小沢健二のことが好きだから」という理由が起因しているような気がしている。

 小沢健二さんを知ったのは本当に最近のことだ。そう、19年ぶりのシングル「流動体について」をミュージックステーションで披露したあの夜。小沢健二という人がどのような顔をしていて、どんな風に歌うのかを初めて知った。正直、好きになれなかった。たぶん時差ボケのせいだろうけど歌はうまいとは言えなかったし、歌のほうだってあんまりピンとこなかった。

 でもある時、Youtubeで「流動体について」のミュージックビデオを見て、どこか良いなあと思う部分があった。今までのポップソングには無いような文脈、へんてこな世界観、軽やかなクラップ。ずっと上へ上へ、大気圏を突破するかのような盛り上がり。これは歌うの大変だろうなと思いつつ、少しずつ惹かれていった。すぐにツタヤに行ってシングルを買ったし、そのあとの『フクロウの声が聞こえる』(個人的には2曲目の「シナモン(都市と生活)」の方が好みでした)、『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』も購入し、好きな歌はiTunesの方でも買ったりした。なぜここまで引き込まれるのだろう。「フクロウの声が聞こえる」を披露するためにミュージックステーションに出演していたときに思ったことなのだけど、小沢健二さんだけが妙に「浮いていた」。それは、あまりに俗っぽいテレビ番組に、あまりそぐわない謂わば「聖」側の人が出ていたからだと思う(分かりにくくて申し訳ないです)。育ちや立ち振る舞い、歌の世界観含めて、俗っぽさがほとんどない。そんな人がテレビに出ている。それはまるで、宮内庁御用達のフォークで日清カップヌードルを食べるような感じだ。

 じゃあ、その小沢さんのどんな歌が好きか。まずお勧めしたいのは、「ある光」。


小沢健二 - ある光

 なんだかこの歌には、危うさがある。死の一歩手前にある軽さというか、綿毛のようにどこまでも飛んでいきそうな危うさ。だけどそれがとっても好きで、口を熱くして「この線路を降りたら虹を架けるような誰かが僕を待つのか?」と歌いたくなる。魂のこもった歌だと思う。

 次は、「恋しくて」。


小沢健二 恋しくて

 これは公式のものではないです。僕は、早くこの歌がCD化、或いはストリーミングで聴けるようになってほしいとずっと願っている。もう何回聴いて、何回歌ったかわからないほど、この歌に支えられている。天使がそっと枕元に置いていったような、神秘的なメロディ。恋しいとは淋しさの裏返しなのだと思う。

  

 小沢さん、早くアルバムを出してほしい。「飛行する君と僕のために」という新曲を早く音源化してほしい。そして、朗読をずうっとしてくれますように。