ドーナツ・ソング

 休日は、なんとなく出かける気が起きない。でも今日はすごく気持ちの良い快晴で、洗濯にふさわしい日だった。昼ご飯を済ませた後、寝ぐせを直すのが面倒なので帽子をかぶって外に出た。特に行くあてもないけれど、自転車でぶらぶらした。

 そんな気はもともとなかったのだ。外出をするときはお金を使いすぎないように気をつける。一度欲しいなと思ったものはものすごく欲しくなるので、ある程度の理性を保たなければならない。ミスタードーナツを通ったときも、おいしそうだなと思ったぐらいだった。それに、ついさっき昼ご飯を食べたばかりだ。いけない、通り過ぎよう。

 ...なぜ食べたくなったのかはわからないけれど、「まあいっか」という自分の声に負けて、僕は店内に入った。うん、めちゃくちゃおいしそう。オールドファッションが好きなのでそれをとりあえず取り、そしてそれにシナモンパウダーがかかってあるやつ、チョコのドーナツを購入した。案外安く済んだのでよかった。もともと、パンだったり揚げ物っぽいのはそれほど好物ではないのだけど、ドーナツはなぜか食べたくなってしまう。ドーナツが含有する「ドーナツ的」なる性質...、いや、ただ単においしそうなんですよね。

 で、なんでドーナツって穴が開いてるか知ってますか?村上春樹さんのエッセイ『村上ラヂオ』の「ドーナッツ」という中で紹介されています。1847年、アメリカの小さな町にあるベーカリーで、ハンソン・グレゴリーという15歳の少年が見習いとして働いていた。彼は、揚げパンが中心まで火が通るまで時間がかかる効率の悪さをどうにかできないものかと、パンの真ん中に穴を開けてみることを考えつく。すると、揚がる時間も早くて済むし、かりっとしてておいしかった、ってわけです。一石二鳥どころの話じゃないなあ。

 小学生のとき、ときどき母がパンの耳を揚げていたけれど、油っこくて食べられなかった。学校給食で揚げパンが出るときもあったけど、あれってたぶん二度揚げしてるんだろう、とにかく油っこい。食べてて気分が悪くなることが結構あった。でもドーナツってぺろりと食べられちゃうし、ほんとドーナツてるんだろう(くだらない)。

 ドーナツの歌でまずはじめに思いつくのが、山下達郎さんの「ドーナツ・ソング」です。ミスドのCMソングだったこの曲が、ついつい頭の中で流れてきて、ハニーディップやエンゼルクリームを手に取りたくなってしまう。昨日キーマカレーとポテトサラダを食べたりポテチを食べたりしたから、ここ最近デブに近づいている気がする。いけないいけない。運動しなきゃな...。太るのは簡単だけど、それを戻すのはむつかしいのだから。

 

COZY

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