NIGHT SCRAPS

夜をつらつら書き連ねるブログ

楽園さがし

 昨夜からずっとパソコンとにらめっこしながら、最後の課題を終わらせた。簡単に書けるだろうと思っていたけれど意外と時間がかかってしまって、気がつくと午前8時、カーテン越しに光が見えた。なんとなく眠気はなくて、ただただお腹が空いている。少しばかりのごちそうを自分にあげようと、自転車を漕いで近くのマクドナルドに行ってチキチーのセットを買って帰った。部屋で袋を開けるとあの「マクドナルド的」なる匂いがふわんと広がって、その中でゆっくりとバーガーやポテトを平らげた。すると猛烈な眠気が襲ってきて、何時間も眠ってしまった。

 覚えている限り、夢の中には父と母が現れた。僕が何かしゃべり、二人が笑う。なぜかそこだけが記憶に残った。人は毎晩夢を見るらしく、ただそれを覚えているか覚えていないかだけらしい。僕はときどき強烈な夢を見て、そのあとぼんやりその名残に浸ってしまう。この間は、高校の教室と思われる場所にいて、昔は仲が良かった友人が僕にそっけない態度をずうっととり続ける夢を見た。目覚めてしばらくしても、淋しい思いがほのかに残っていて、彼はいま何してるんだろうなと考えざるを得なかった。

 小さい頃から、夢を覚えていることが多かった。高校のときには、担任と面談していたり学校をぐるぐる巡ったりするものを見て起き抜けに気味の悪さを感じた。夢を夢と気づかずにはらはらとその世界を駆け巡るときもあれば、「ああこれは夢だな」と悟って目を開けるときもあった。今ではもう忘れてしまった夢がたくさんある。瑞々しい、神秘にあふれた夢も見ただろう。小学生の頃は9時には布団に入っていたから、夢は生活の中で大きな部分を占めていた。

 この夏観たい映画に、『ペンギン・ハイウェイ』がある。森見登美彦さんの小説を石田裕康監督が映像化した作品で、今週の金曜日から全国上映だ。石田監督の名前は初めて聞いたと思っていたけれど、そうではなかった。


「フミコの告白」Fumiko's Confession


「陽なたのアオシグレ」予告編ロングVer.

 不思議な世界。まるで夢の中で浮遊しているような感覚。恥ずかしさから駆け出す様子がより強調され、思いを伝える強さがアドベンチャーのように描かれる。そして色彩豊かで、線のタッチが柔らかだ。製作しているスタジオの名前はスタジオコロリドという。「コロリド」という言葉は「色に富んでいる」という意味で、それが作品たちを表す一番の表現だと思う。「ペンギン・ハイウェイ」もそうだけど、まるで小さい頃に見ていた夢を、年を重ねた今もう一度くぐっていく感じがする。懐かしくて、でもあの頃には戻れないから、逆に新しさも覚える。カラフルで少し意味不明な夢を、全速力で通過していく。何が見つかるか楽しみにしながら、公開の日を待っている。


『ペンギン・ハイウェイ』 スペシャルトレーラー