NIGHT SCRAPS

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ぼくの好きな音楽 Vol.1

 ここ最近、音楽のことについてあまり書いてないような気がしたので、好きな音楽についてあれこれくだらないことを書こうと思います。今日は松任谷由実さんについてです。

 宮崎駿監督の『風立ちぬ』が公開されたのが2013年ということは、もう5年経ったんですね、早い。僕はそこでユーミンの「ひこうき雲」を聴いて、ほんとうにいい曲だなあと思った。そこでアルバムを買おうと調べてみると、ベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」に入っていることが分かったので、早速購入して聴きまくった(実は、ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんはこのベストを聴いて『風立ちぬ』の主題歌に「ひこうき雲」を使ってみては、と思ったそうだ)。ベストに入っている曲はすべてよかった。「やさしさに包まれたなら」、「守ってあげたい」、「卒業写真」、「あの日にかえりたい」、「中央フリーウェイ」...、すべて書ききれないほど名曲ぞろいです。僕がいちばん好きな時代は荒井由実から松任谷由実になって少し経った頃だ。『時のないホテル』から『SURF & SNOW』に昇華したあのカタルシスも、『昨晩お会いしましょう』の絶妙な空気感も、大好きだ。荒井由実時代は好きだけど松任谷由実になってからは...という人もいるけれど僕はむしろ逆だ。

 たぶん音楽の歴史において、ユーミンが現れる以前と以後で線が引けるような気がする。それまでの女性歌手は、ユーミンのようなカラッとしたストレートな歌い方はしなかった。はっきり言って、ユーミンの歌い方の方が怖さがはっきりと表れる。「真珠のピアス」という曲があるのだけど、歌詞の内容は「彼氏と別れた女が、彼のベッドの下に真珠のピアスを片方隠しておく」というもので、すごいポップな曲調でこれが歌われる。しかもカラッとした声で。ここで怖さがふっと伝わってくる。きっと初めて聴いた女子は雷に打たれたような衝撃を覚えたろうなあ。

PEARL PIERCE

 いちばん好きな歌は、1979年のアルバム『悲しいほどお天気』に入っている「緑の町に舞い降りて」。宮沢賢治の世界観に影響を受けた歌詞と、荒井由実時代のようなメロディがとても心地よい。ユーミンの強さって、『ダイアモンドダストが消えぬまに』に代表される「都会っぽさ」と、「緑の町に舞い降りて」や「瞳を閉じて」などに現れる「日本の原風景」を両方描けることだと思う。ユーミンの歌は日本のどこでもきちんと響く気がする。

悲しいほどお天気

 この間出たベストもオリコンで一位になっていて驚いた。そういえば、毎週金曜日に放送していていつもは聞けないラジオを、夏休みに聞いてたりしたなあ。アルバム揃えようと思ったけど30枚ぐらいあるのに負けて途中でやめちゃったな。『COBALT HOUR』とか『DAWN PURPLE』とか欲しいんだけどね。お金に余裕があったら揃えていこうかな。

ユーミンからの、恋のうた。(通常盤)(3CD)

 とりあえず、松任谷由実さんについてはここまで(あまりにも歴史が多すぎてとても書ききれません)。また違う音楽について話したいです。