NIGHT SCRAPS

夜をつらつら書き連ねるブログ

HAIRCUT 100

 ずいぶん髪が伸びてうざったくなってきたので、美容院に行くことにした。正午過ぎぐらいに行ったのだけど、店員さんに「今からだと5時ぐらいになりますね~」と言われ、すごい人気なんだなあと思いつつ、さすがに待てないので一度大学へ行くことにした。中国語の宿題を終わらせ、アメリカ文学の歴史に関するページの興味のあるところだけを読んだり、村上春樹の『騎士団長殺し』の分厚さに驚いたりして時間を潰した。そして、電気代やもろもろの請求書が来ていたのでコンビニで払い(いつも申し訳なく思うけど便利なので利用してます)、少し早かったけど美容院に戻ることにした。

 最初に行ったときほど人はいなくて、空いている椅子があったので座らせてもらった。10分ほどで僕の名前が呼ばれ、とことことついて行った。カットする人は3、40代ぐらいの女性で、DJみそしるとMCごはんさんみたいな方だった。「全体に3センチと、襟は刈上げ、前髪はそんなに切らなくて大丈夫です」と説明して、僕はされるがままじっとした。こういう時間、普通は話しかけられるのかもしれない。でも僕はどうも苦手で、つまらない返事をして早く会話を終わらせたくなる。普通のシチュエーションだと別にそんなことはないのに、美容院だとなんだか気負いしてしまう。僕が座っている席の斜め横で、美容師さんがぺらぺらとおしゃべりしている。「何を勉強してるの?」「サークルとかは?」「わたしのところはねぇ...」。聞いていると楽しいけど、自分がその立場だと結構大変だろうなと思う。さてそうこうしているうちにこちらの美容師さんが一度確認してほしいと言ってきた。正直微妙だったし、想像してたのと違ってたのでもう少し切ってほしいとお願いしたら、「えっ、これでも結構切ってますよ!これ以上は...」と返され、しょうがなく僕はこれでオッケーした。

 家に帰り、バスルームで手直ししましたよ。するとなぜかちょうどよくなったので、今日のことはまあいいかと思った。ハサミでチョキチョキ切っている間、フリッパーズ・ギターの「Haircut 100 / バスルームで髪を切る100の方法」が頭の中で流れていたなあ。いい曲なのでぜひ。

 美容師って一生なくならない仕事だろうな。ゲームのように髪形を一定にできない限り、ずっと必要になってくる。そして、これから先も美容師さんは客とお話続けるのだろう。ゴシップや客のあれこれを肴にしながら、チョキチョキと髪を切り続けるのだろう。そして僕のようなお客さんはずっともどもどするしかないのだ。