NIGHT SCRAPS

夜をつらつら書き連ねるブログ

文化の中継地

 お気に入りの古着屋に行ってみたら、フレッド・ペリーのポロシャツが2600円で売られてて、サイズもぴったりだったので即購入した。家に帰って着替える。...いい。かのデーモン・アルバーンノエル・ギャラガーなど、イギリスのロックスターが愛着しているブランド、フレッド・ペリーのポロシャツを手に入れたのだ。ゲームで最高のコスチュームをゲットしたときのような恍惚感があった。奥様方がブランドものに目がない気持ちがなんとなくわかる。

 とある方がエッセイの中で「中古のものはそれを作った人に利益が出ないから、なるべく新品で買うことにしている」と書いているのを見かけ、半分納得半分疑問という感じになった。確かにそうだ。何より、作った人に対するリスペクトや感謝を込め、新品で購入することは大切だ。昨年出たノエル・ギャラガーの新譜があまりにもよかったので、初回限定盤(CD+DVD)とiTunesの両方で買った。「俺、ファンとして最高やん」と悦に入ってしまった。作品を新品で購入することが「あなたの作品大好きです、応援してます」というメッセージになっている。

 しかし、中古CD屋さんや本屋さん、または古着屋さんもまた大切な役割を担っている気がする。近所の中古CD屋に行って、この間まではなかったのにこれ入荷したんだやった~!という思いを何回もしたし、少し気になってる程度の音楽だってお求めやすい価格だからこそ手に取れたりする。そして、そこで知った音楽が好きになったら、ちゃんと新品で買ってみたり。

 例えば図書館などの施設は、「文化の中継地」になっていると思う。無料で本が読めて、気になったら借りることができる。そうして文化が受け継がれている。海賊版サイトの問題があって「無料」という概念を失礼だと感じてしまいがちだけど、公共的な施設によって無料で知れる文化は捨ててはいけないはずだ。

 Apple MusicやSpotifyなどのストリーミング制度も、音楽の敷居をより低いものにしてくれている気がする。もともと好きな音楽に関連したところを簡単に聴けて、新しい音楽に出会うきっかけ作りになっている。

 中古CD屋や古着屋での出会いは、普通のお店とは違う喜びがある。福袋を買ったときのような感じ。そして、「これ売ってくれてありがとう...。大事にするからね...」という感謝と「こんないいものなんで売ったんだろ...」という謎を抱いて街を行く。